看護師資格と英語力を活かせる仕事へ。チャレンジはさらに続く!
身近だった医療業界
私は関東出身で、10 歳以上離れた姉が薬剤師として働いたことや自身の入院経験から、自然と医療関係の仕事に興味を持つようになりました。当時は薬剤師か看護師かなーと漠然と考えていたのですが、大学の薬学部に通う姉の辛そうな姿を見て薬剤師は辞めておこうと思いました。結果、看護師が残りましたね。笑
楽しかった寮生活から・・・
大学は関東にある大学の看護学科に進学したのですが、その学校は、1 年目は全学部とも全寮制という教育モデルだったので、1 年間は中部地方にある寮で一般教養を中心に学びました。私は高校が校則の厳しい女子高だったので、4人部屋や大浴場などの共同生活は最高に楽しかったです。笑
2 年目になると、実家に戻り、専門教育に特化していったのですが、そこからは何より大量のレポート作成が大変で・・・一人の患者さんを担当し、看護の過程を社会的背景も鑑みながらレポートにまとめていくのですが、実習先の先生の多くは軍隊のように厳しく怖い人が多くて・・・苦笑 体力的にも精神的にも続けていけるかが不安になりましたね。
恵まれた環境
同級生は、ほとんどが付属の大学病院に就職していたのですが、実習で当時の環境にはもう満足してしまっていたので、付属ではなく県内の総合病院に入職しました。配属先は希望した消化器内科炎症性腸疾患になりました。後で分かったことですが、配属先は人気の病棟だったみたいで、年齢層も幅が広く、これはたまたまだと思いますが皆さんとても綺麗でした。笑 実際仕事が始まると、仕事に慣れることが大変なのと想像よりタスクが多くタイムマネジメントの難しさに直面し、一年目はよく泣いていました。細かく計画を立てていても、突発的なことが起こったりナースコールで呼ばれたりしてどんどん仕事が後ろ倒しになっていくので本当に大変でした。そんな時はいつもメンター制度のプリセプターの先輩に相談し教えてもらっていましたね。
仕事は大変でしたが、職場の環境は良かったと思います。辞める方も少なくて皆さん産休を取って戻ってくるような雰囲気だったので、私も気が付いたら7 年半も働いていました。
遠く離れたカナダの地で
その後、病院を退職しワーキングホリデーでカナダに留学しました。
看護師として7 年半働いてみて、後輩の指導や師⾧さんの代行業務等ある程度の仕事を経験できたこと、昔から留学に行きたい気持ちがあり、ワーキングホリデー制度が使えるぎりぎりの年齢だったのも決断するきっかけになりました。また、当時は結婚についても考えていたので、自分の実現したいことは何だろうと色んなことを考えるタイミングになったのかもしれません。
カナダに行ってから1 年間は、ワーキングホリデービザで仕事や勉強をしながら過ごしました。様々な人種の方がいて、久しぶりの新しい環境の中とても楽しかったので、就労ビザを取得し滞在期間を延⾧しました。仕事は、訪問介護士をしていたのですが、オーナーと仕事に対しての意見が合わないことがあり、一緒に働く同僚もいなかったのでストレスで体調を崩してしまいました。少しの間休職しているときに、介護を担当していた方が亡くなられてしまったので、そのタイミングで帰国することにしました。
コロナ禍で経験の幅を広げて
帰国してからは、自分の英語力を試したかったことや昔からクルーズ船が好きだったことが相まって1 カ月程大型クルーズ船内での通訳業務をやりました。その後もクルーズ船で働こうかと考えていたのですが、コロナ禍になってしまいクルーズ船が寄港することができなくなってしまったので諦めました。それからは、派遣会社に登録をして、渦中の保健所のコールセンター業務やワクチン接種支援業務、大学の看護学生の実習指導、ナーシングスキルというEラーニング作成のお手伝い等、様々な仕事を経験しました。
しばらくすると、そろそろ腰を据えて仕事をしたいと考え始めました。
看護師としての専門性を高めて認定看護師を取得するなどの道も考えましたが、新しいことにチャレンジしたいという思いが強かったので看護師の資格を使いながら英語力も活かせる仕事を探したところ、出会ったのがナースエデュケーターというお仕事です。
面接時には配属されるプロジェクトが外資系の案件だと決まっていたので、英語も活かせる思いましたが・・・実際は、メールを読む程度で英語はほとんど使っていません。笑
さらなる飛躍を目指して
基本的なビジネスマナーが全く分からなかったので、スライドでの資料作りやメールの書き方などは、入社してから覚えました。今は、お薬を内服している患者さんや取り扱っている医療従事者に対して、薬剤取り扱いについての安全性情報の提供を行っています。看護師より医師や薬剤師に対して説明を行うことが多かったのは意外でしたね。業務はMR と似ているところもあって営業寄りの仕事が多いと思います。また数字を意識することやクライアント先に満足してもらうためにどうすべきかを考えることも病院では経験できなかったことです。
ナースエデュケーターの仕事に携わってから2 年が経ちましたが、いつかは英語を使った仕事をしたいと考えているので、もしかすると今働いているグループの中に居ながら海外で働く道を目指すかもしれません。それについても意識しつつ、引き続き英語の勉強も頑張りたいと思います!
NE(ナースエデュケーター)の仕事とは?
NEとは、Nurse Educatorの略称で、医療機関を訪問し医療従事者(病棟看護師など)に対して疾患啓発や管理方法の指導、投薬・服薬の指導や副作用マネジメントなど、患者に対するケアの品質を向上するための教育を行っています。
製品の適正使用を推進するコミュニケーションを通じて、医療機関従事者との信頼関係を深めるとともにより良い治療を実現し治療に対する患者の満足度向上を目指します。