今を全力で!土日休み&夜勤なしだからマイペースで働けている!
学生時代はてんてこ舞い 笑
私は北陸出身で、中学2 年生の時に参加した職場体験イベントの中で看護師に興味を持つようになりました。家でTVドラマを見ていた頃は「医者ってカッコいい」と思っていたのですが、職場体験してみると、「より患者さんの近くでケアをしている看護師さんって素敵だなぁ」と思うようになり、看護師に憧れを抱くようになりました。自分にとってより身近なものとしてイメージしやすかったんだと思います。
その後、高校は隣町の進学校に入ったのですが、そこでは勉強はそこそこに吹奏楽部のマーチングバンドでテナーサックスに夢中になっていました。笑
それから一浪して東海エリアにある国立大学の看護科に入ったのですが、そこでは今度は勉強も頑張りつつ、バスケ部のマネージャーも務め、さらに軽音楽部ではドラムを担当していました。授業が大変だったので部活に入ってしまうと時間的な余裕は無くなってしまうのですが、逆に気持ちの部分では息抜きできていたと思います。ドラムは初めてでしたが、楽譜が読めたのと耳でコピーができたので比較的スムーズに叩けるようになったと思います。
大学の授業は結構大変で、1 年で4 年分の必修科目を勉強しつつ、1 年の途中には実習も始まってくるし、それが終わると保健師の勉強も始まって、半年以上の実習もあって・・・。すごく大変でしたけど、一人ではなく、80 人の同級生みんなで一緒に頑張る雰囲気があったので乗り越えられたと思います。笑
ハードな環境で経験を積む
附属の病院にそのまま就職という選択肢もあったのですが、地元に戻って大学付属の病院へと就職しました。
心臓血管外科と呼吸器外科、和漢心療内科を主としつつ、10 前後の科目があるような総合的な病棟に配属されたのですが、なぜかその病院で一番過酷といわれた心臓血管外科のチームに配属されました。
そこでは、心臓手術後で体中に医療用の管が入っていて、重要な薬剤をシリンジポンプで何本もつないでいるような患者さんが複数いる中で誰も死なせてはいけないという緊張感を持ちながら日々仕事をしていました。病棟は私たちのような初年度配属のスタッフ以外は、皆さん高い志を持って自ら希望して異動してくるような環境だったので、意識もレベルも非常に高い方が多くて・・・。同期と一緒に毎日泣きながら先輩を追いかけていましたね。今考えてもとてもハードな環境ではありましたけど、命の大切さや仕事の基礎を学べたという意味でとても勉強になったと思います。
4 年目に入ったとき、希望を出して循環器内科に異動になりました。ここは、検査を1 日6,7 本も回しているような病棟で、外科と比べると患者さんの平均年齢も大幅に上がることもあり、心臓カテーテル治療や緊急透析の患者さんを含め要介護者の患者さんも多く、また別の意味で大変でした。
異動前、心臓血管外科にいた3 年目の頃にQOL を考えるとずっとは続けられないなぁと考え始めていましたが、4 年目でそれが確かなものになりました。
CRC を目指す
転職活動は、地元の人材会社を活用して進めました。
はじめは他の病院看護師や健診センター、保健師の資格を活かした産業保健師あたりを見ていたのですが、求人票の中に偶然治験コーディネーターの仕事を見つけました。治験は病棟でも行われていたのでCRC の存在は知ってはいたのですがその時改めて職種として認識しました。そこで紹介されたのが今の会社です。
その時々を全力で
入社当初は、ビジネスマナー等が全く分からなかったので右往左往しましたが、業務に入ってみると病院とは違い一人の患者さんとの接触時間がとても⾧いことに驚きました。看護師の頃は治療して手術して、早ければ1 週間にも満たないスケジュールで退院、という感じでしたが、今の環境では、候補者から治験をはじめてまもなく5 年の付き合いになるような患者さんもいます。昔、看護師=患者さんに寄り添ってケアしたいという思いが、結果的にCRC になってから実現できたと感じています。
早いものでCRC になって5 年が経ちました。今でもとてもやりがいを持って仕事に取り組めています。
ただ、このままずっとCRC として活動していくかは分かりません。看護師のころと比べると、基本的に土日は休みだし夜勤はないし、自分のペースで仕事が進められるし、とメリットはたくさんありますが、結婚して子供ができたりしたらどうなるか・・・。
私は他の人に仕事をお願いするのが上手くないので、その時々の判断になるだろうと思います。
コロナ禍になって、今はクラスターのリスクも考えて基本的にオフィスには集まらないようにしていますが、早く通常稼働に戻って仲間とコミュニケーションを深められるといいですね。笑
CRC(治験コーディネーター)の仕事とは?
CRCとは、Clinical Research Coordinatorの略称で、「治験コーディネーター」と呼ばれています。医療機関の中で治験責任医師の指導・監督のもと、専門的立場から治験責任(分担)医師の業務に協力する仕事です。被験者と直接接触し、治験内容の説明や不安、心的負担を軽減するための相談相手としてケアやサポートも行います。