好きを仕事に！患者さん経由で治験に興味を持ちCRCへ

小学生の頃から描いた思い

私は北陸地方出身で、小さい頃から人と接することやお世話をするのが好きで、そんな私を見た母が看護師に向いてそうと言ってくれたことから看護師に興味を持つようになりました。小学校の高学年には将来の夢は看護師と思っていて、中学の時にあった職場体験でそれが確かなものになりました。ただ、高校は普通科に進んで看護とは全く関係のない勉強と部活（バレーボール）に明け暮れていました。笑
その後、看護師になりたいという思いは変わらなかったことや、祖母が東京にいた（下宿できた）こと、あと何となく環境を変えたかったということもあり、思い切って東京の看護専門学校に進学することにしました。病院も沢山あるので就職活動の際に選択肢が多そうだというイメージもあったと思います。
入学するまでは、看護師＝ケアする人 みたいな漠然としたイメージが強かったのですが、いざ学校に入ってみると、実際は想像以上に専門性が必要で、身体の構造を理解した上で様々なリスクを想定しなければならず、また実習では実務に加えてレポート提出もたくさんあって、さらにその内容を先輩看護師に叱られて・・・苦笑 でも、分刻みで業務にあたる看護師の皆さんを間近に見ることができたのでより具体的に仕事をイメージできるようになりました。

看護師として

卒業後はそのまま付属の大学病院に就職しました。配属は消化器外科になったのですが、実は面接の際に記憶に残った実習先として、一番厳しかった消化器外科の話をしたら結果的にそこに配属されてしまい、失敗したーと思いました。苦笑 ただ、厳しくも一番勉強になったことは事実だったので納得するしかありませんでしたけどね。笑
配属されると、病棟の先輩看護師は実習の時以上に怖くて・・・。実際に命を預かっているので当然と言えば当然ですが、最初の半年ぐらいは毎日泣きながら出勤していました。
手術が終わった直後の患者さんが戻ってくる病棟でもあるのですが、その分、容体が安定しなかったり急変したりすることも少なくないので非常に緊張感のある職場でした。1 分1 秒を争う現場での仕事は、素早い判断や臨機応変さも求められましたし、看護師業務を通して先を見据えた考え方・仕事の仕方を身につけることができたと思います。毎日過酷な職場でしたがそれ以上に得たものは大きかったということでしょうか。

患者さん経由で治験に興味

働き始めて2 年が経った頃、担当していた難病の患者さんが「いつか僕みたいな難病が治せる薬や医療が開発されるといいなぁ」と仰っていたのが気になって治験について調べ始めたことが転職のきっかけです。
転職先を考える際、他の病院で働くことやCRA にキャリアチェンジすることも検討したのですが、医療現場に近く、自身の強みであるコミュニケーション力や看護師の資格を活かせるような仕事を探したところCRC という仕事にたどり着きました。
その後、人材会社に紹介され採用されたのが今の会社です。他にも幾つか選択肢はあったのですが、初めての転職ということで不安もあったので、業界大手で教育体制や福利厚生がしっかりしていそうなところが入社の決め手になりました。

ずっと続けたい仕事

入社してみると、教育がとてもしっかりしたので安心しました。これまではPC を触ることもほとんどなかったので、入社当初は名刺交換やメール一通書くことにも苦戦しましたが、その分、看護師として培ってきた医療知識が活かせたことはとても大きかったです。特に医師や患者さんとのコミュニケーションについては知識含め看護師時代に十分経験を積んでいたので強みを発揮できたと思います。
CRCとして働き始めて9 年が経ち、最近ではコレステロール系の症例に特化した専任のCRCとしても認定され、大きなプロジェクトの中で意見を求められるようにもなってきました。また私と同じような看護師出身の後輩を教育する立場にもなり、9 年やってもまだまだ勉強で成⾧できる余地がたくさんあると感じています。今後、もしかするとライフステージの変化等もあるかもしれませんが、同じ会社の先輩を見ていると皆さん様々な社内の制度を利用しながら続けているので、私も⾧く今の仕事を続けていきたいと思います。