専門性を高めたい!強みを活かすためのキャリアチェンジ

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PROFILE
O.T さん・関西在住
30代・女性 | 既婚| 看護師 → PV(安全性情報担当)

看護師を志す

私は生まれてからこれまでずっと関西在住です。
高校は国際教養科で、習い事として英会話教室にも通っていたのですが、手に職をつけておきたいということと、元々医学や健康にも興味を持っていたことから、大学では看護学を専攻しました。大学の授業は座学も実習も概ねイメージ通りだったのですが、2 次医療圏の総合病院に入職してからは予想を上回るような困難もたくさんありました。
2次医療圏病院では、短期間で知識と経験を積みたいと考えてICUを希望し配属もされ、学びという意味ではとても多くのことを得ることができたのですが、それより何より様々な人間関係の方が大変で。集中治療室に運ばれてくる患者さんやその家族、それに対応する医師や先輩看護師の方々とのコミュニケーションは本当に緊張感があって精神的にもかなり鍛えられたと思います。笑

強みを活かすためのキャリアチェンジ

ICUで3 年ほど働いた後、一度病院を離れて米国に1 年ほど語学留学に行きました。帰国後は語学も活かせるような異業種の仕事に就こうかとも考えてはみたのですが、結果的には別の総合病院に入職し、HCUが併設されている脳神経外科に配属されてそこで3 年ほど働きました。その後、プライベートの変化も見越して転職活動を始めたのですが、その際に拘ったポイントが2 つほどあって、一つはこれまでの看護師経験が活かせること、二つ目は英語力を活かせること。そこで人材会社に紹介されたのが現在勤務しているCRO の中にあるPVの仕事です。

何かを取ると何かを失う?

PVの業務自体もさることながら、初めての会社勤務でまず感じたことは、何だか全てが整っているなぁということでした。笑
病院では、ほとんど全てのやり取りが直接的なコミュニケーションや紙でのやり取りによって進むのですが、会社ではそれらは全てデジタル化されているというかオンライン上で進むということにびっくりしました。同時に、PVの仕事は対人コミュニケーションをあまり必要としないということにも驚きましたね。PVの仕事は、医療施設などから送られてくる副作用に関する情報について、重篤性や新規性、因果関係などを適切に評価し期限内に当局などに報告するためのデータ入力から報告書作成などが主な仕事になります。その中で私は、医学文献の副作用情報を評価する業務や報告書作成に必要な翻訳業務を担当していますが、パソコンに向かい黙々と作業することが大半を占め、他の方とコミュニケーションを取ることが少ないです。看護師時代の業務は基本的に人と人とのやり取りの上で成り立っていたので、誰とも会話せずに物事が進んでいくことに、実は8年経っても慣れていません。笑

専門性を高めていくこと

学生の頃を思い出すと、当時は就職活動を始める時期になると学校側が選択肢となる病院等の情報を提供してくれて、それを元に就職先を検討したと思います。もしかすると、その段階で実際にすぐには選択しないにしても看護師以外の仕事の情報も得られていたら、その先のキャリア形成に関する考え方も変わってきたのかもしれません。私は看護師の仕事を経て、現在はPVの仕事に就いていますが、看護師同様PVの仕事も奥が深く、8 年経った今でもまだまだ足りないと感じるところが多くあります。PVは専門性が高く、PVで必要になる英語力にしても学生時代や留学時の学びだけでは足りないので、自己学習を重ねながら補っているような状況です。今後についても家庭や育児との両立を図りながら、今の環境の中で知識や経験を深めていきたいと思います。

専門性を高めたい!強みを活かすためのキャリアチェンジ

PV(安全性情報担当)の仕事とは?

PVとは、Pharmacovigilanceの略称で、薬を使用した患者に生じた好ましくない出来事の全てをMRや開発の担当者と連携して収集し、記録・評価する仕事です。活動は、薬の開発中にはじまり発売後も継続的に行われます。WHO(世界保健機構)では、「医薬品の有害な作用または医薬品に関連するその他の問題の検出・評価・理解・予防に関する科学と活動」と定義されています。

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