流されずに自分で考えよう!CRA としてのキャリア形成

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PROFILE
O.Aさん・東北在住
40代・女性 | 既婚| 看護師 → CRA(臨床開発モニター)

反抗期?からの自立

私は大阪生まれで大阪育ち、父が医者で母が専業主婦という環境で育ちました。
付属短大のある高校に通っていたのですが、一時、家庭環境が複雑になって・・・一浪していたときに周囲の勧めもあり、手に職をつけようと大阪府内にある看護学校に進学しました。
座学は特に難しいと感じることはありませんでしたが、技術や実習では採血や洗髪、排泄介助や看護計画の立案など、こんなにも色んなことをやらないといけないのかと驚きました。
在校生のほとんどは卒業後そのまま関連病院に入職していたのですが、私は大阪を出たいという思いがあったので就職活動を経て、どうにか関東の総合病院に入職することができました。

看護師として

入職後、最初に配属されたのは呼吸器内科で、その後循環器に異動しました。その病院は循環器が有名で医師も看護師も優秀な方が多かったので、医療機器の取り扱いや検査データの読み方を含め覚えることがとても多く、実践的に対応しながら学んでいくという意味ではとてもいい環境だったと思います。
ただ、たくさんの人の死に直面し向き合わなければならないということは精神的に非常に辛いことでした。
病棟には、寝たきりや人工呼吸器を付けているような患者さんがたくさんいらっしゃって、看護師として寄り添った人が亡くなるたびに人間とは何かと考えさせられました。
そんな日々が3 年ほど過ぎた頃、若いうちに看護師以外の様々なことにもチャレンジしておきたいと考えるようになったんです。

CRA としてのキャリア形成

転職活動を始めた当初は、循環器以外の領域に挑戦しようと、がんの専門病院や訪問看護、救急医療の充実した病院での勤務を検討していたのですが、人材会社の紹介で初めてCRA という仕事の存在を知りました。
未経験から中規模のCRO に採用していただいたのですが、入社後いきなり7 ヶ月間待機で・・・苦笑
同期には不安になって辞めてしまった人もいましたが、私はPC を眺めているだけでお金もらえるなんて楽な仕事だなーと思って続けました。笑 今では考えられませんが、当時は小さなCRO では仕事がないことも多かったんです。
その後、CRA として製薬会社に派遣されて3 年ほど経験を積みました。CRA の主な業務であるカルテを見てプロトコルや症例報告書との矛盾を見つけて医師に確認することや、病院担当者と書類のやり取りをすることについては、看護師業務の延⾧線上にあると感じられたので一切苦にはなりませんでした。その反面、病院とは全く違う会社員としてのビジネスマナーやメール、稟議書の作成や費用の管理については未知の業務で、座学では身につけられないようなものだったので戸惑うことが多かったです。
最初のプロジェクトから戻ってきてからは、これから規模が拡大するといわれていたがん領域のプロジェクトを中心にCRA としての活動を続けました。業務や会社の人間関係には不満はなかったのですが、その頃から興味を持つようになっていた会社のIR 情報から、所属している会社が数期連続で下方修正しているのを見て、これまでの経験を活かしてもっと大きくて経営が安定した会社で活動したいと考えるようになりました。その頃には、CRA という仕事の面白さを知り「なにかあれば看護師に戻ればいい」という考えから「しばらくはCRA として働きたい」と考えるようになっていました。
今の会社は人材会社に紹介していただいて入社しました。会社がちょうどがん領域を強化しようと考えているときだったので、既にがん領域のプロジェクトを幾つか経験していた私は比較的すんなりと入ることができました。
その後、幾つかのプロジェクトを経験する中で臨床研究の担当となり、組織の変動に合わせて現在は臨床研究と医師主導治験を多く抱える部門で自身もプロジェクトを持ちながら、部⾧として組織やメンバーのマネジメントも行っています。

変化に柔軟に対応し続けること

実は私、4年前の出産とコロナをきっかけに、主人の地元である東北地方に移住しました。そのため、現在の業務はテレワークが中心です。年に数回度程度は上京していますが、通常業務においては周囲の助けもあり何の違和感もなく進められていると感じています。
子どもの病気などで看病が必要なときも、CRA であれば家で対応できるような仕事もあるので、看護師をしていたときの印象よりも会社員は育児とキャリアの両立がしやすいと感じています。土日も休みで夜勤もないので、家族とのスケジュール調整はしやすいです。
コロナ禍によって、CRA やCRC の働き方や業務領域は大きく変化していくと思います。それぞれの職種に求められる仕事が変化していく中で活躍し続けるには、より高い専門性を極めていくか、対応できる領域を広げていくことになるだろうと感じています。将来的には、フリーランスのCRA やCRC が活躍することもあるかもしれないので、今はそれに対応できるような知識や技術を身につけていきたいですね。

流されずに自分で考えよう!CRA としてのキャリア形成

CRA(臨床開発モニター)の仕事とは?

CRAとは、Clinical Research Associateの略称で、「臨床開発モニター」や「モニター」とも呼ばれています。
主には、治験(医薬品の臨床開発)が医療機関において治験実施計画書に基づいて正しく行われているかをチェック(モニタリング)する仕事です。有効性と安全性を確かめた上で医薬品を上市するため、医療機関と企業との架け橋となって業務を推進することが求められます。

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